都会派ハードコアバンド「湾岸の羊」。
彼らは全国24ヵ所を巡るツアーを通して、YouTubeのロードムービーで共に旅をするような体験を届けてくれる。映像に映るのは、彼らのブレない信念と、全身全霊でステージに挑む生の姿。栄えある機会として、今回Xで1ヶ月レビューを投稿させてもらった。以下はそのFINALのレビューだ。
ROCK’N ROLL JOURNEY🎸FINAL in 品川。
ホール中央に円形ステージが配置された特別な空間だ。映像と生身の融合、緻密に構築された演出、演奏、音響、そしてメンバーが放つ圧倒的なオーラ。全てが噛み合った、最高峰のステージだった。
一言で言うなら、アラがない。どこにも隙がないのだ。ありがちな「やり過ぎて寒い演出」や、耳障りな一瞬の不協和音、映像と本人像とのギャップが一切見当たらない。彼らのルックスや所作は、まるで3D映像そのもの。ステージ上でただ息をしているだけでも、圧倒的にカッコいい。
彼らの揺るぎない信念と深い愛が自己成長を促し、この完成度の高いステージを生み出したのだろう。今回のROCK’N ROLL JOURNEYは、まさに大成功のうちに幕を閉じた。
ただ、欲を言えば――あの圧巻のステージングはライブハウスの枠を超え、さらに大きな舞台で多くの人々を魅了してほしい。湾岸の羊が、より広く世に知られることを願っている。